陶器と日本料理
料理と盛り付けの重要性

煮物などの日本料理と陶器

煮物

日本料理の一種に懐石があります。懐石は、茶の湯において会の主催者が客をもてなす料理です。正式な茶事においては、薄茶と濃茶を喫する前に提供される料理となります。現在では、昔と違って和食レストランでも懐石料理を気軽に楽しめるようになっています。懐石料理では、酒が出された後に、煮物椀が出されます。煮物椀は、飯椀や汁椀よりも大きめの椀で蓋が付いています。

煮物は、懐石においてメインの料理であり、しんじょや湯葉、麩、野菜などを美しく盛り付け、すまし汁仕立てにすることが多いです。懐石一汁一菜で、板前が最も気を配る料理でもあります。前後に飯器が出され、飯器には、人数分の飯が入っています。和食のメインディッシュなので、使われる器は多彩です。塗り物もあれば、焼物もあります。

陶器でできた椀は、上品なデザインのものが多いです。日本では、各地に様々な焼物があります。日本料理では、料理の内容に合った陶器を使います。昔は、料理に合う陶器を見つけるために専門店に通う人も多かったのですが、最近は、インターネットの普及により、自宅にいながら美しい陶器を購入することができます。地方の陶器でも簡単に手に入れることができるので、とても便利です。